先頭選手にラップされるときのマナーについて
~80パーセントルールの歴史~
選手権試合は、1位の選手が1位であるために、どんどん下位の選手を除外していきます。周回コースのロードレースもトラックの個人追い抜きも、追いつかれたら負けです。
全日本選手権、世界選手権で、マイナス5ラップ、60分の競争が25分で降ろされるのはそういうものです。傍観しましょう。
でもいつもの試合がそれではつまらないです。
この試合、規定通り裁いたら、1位なのに最後の1周は罰ゲームです。
周回遅れでもみんな規定時間走りたいです。走りましょう
先頭、2番手の選手は素晴らしく速いです。同じカテゴリーのスタートだったはずなのに、脇をヒュンと通り抜けています。
そのときは一番いいラインをあなたは走ってはいけません。一番走りやすいところ、歩きやすいところを空けて、立つのもやっとのところに退かないといけないこともあります。
そして、追いつかれそうなのを頑張って、抜かれないで同一周回完走を目指すのは、フィニッシュラインが見えるようになったらしてはいけません。実力差のある者どうしでのゴールスプリントは危険です。絶対敵わない相手です。降参してください。審判に見つかると失格にされるかもしれません。フィニッシュラインですから絶対見つかります。
それに対して、実力が拮抗していると、相対的に相手が止まって見えます。競輪の集団フィニッシュは安全です。
2009年 スペイン バスクでのワールドカップで、スヴェンネイス様が周回遅れに突っ込んだシーンをご覧ください。このあと周回遅れ前にもっと早くおろせ、ということですぐに80パーセントルールが設定されました。
勝者スティバール。次は同じことが僕に起きるかもしれない。だけどそれがクロスさ。